先日、妊娠中の葉酸サプリの使用と、生まれてくる子のアレルギー発症率の上昇と、MTHFR遺伝子について、とっても良い記事を読んだのですが、その冊子を機内でなくしてしまうという失態をやらかしてしまいました(汗)。

 

これはブログでシェアしなきゃなあと思っていたにも関わらず…

 

本当に良い記事だっただけに非常に残念!

 

かいつまんでまとめると、こんな感じだったので、ちょっと難しくなるかもしれませんがまとめてみますね。

 

数年前、妊娠後期に継続して葉酸サプリを摂り続けることで、生まれてくる子供のアレルギー発症率が上昇してしまうという、アデレード大学の研究が発表され、「妊娠中葉酸サプリは当然でしょ!」だったオーストラリアでも波紋が広がりました。

 

https://www.sciencedaily.com/releases/2017/12/171221123158.htm

葉酸といえば、胎児の形成にとても大切な栄養素とされ、神経管欠損症や先天奇形の予防
、胎児の脳神経の発育や形成に関与するため、妊娠には不可欠な栄養素です。

 

但し…この葉酸を体の中でうまく利用するには、MTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元型酵素)という酵素が関わっており、この酵素の量はMTHFR遺伝子によって決められ、酵素活動が少ないと葉酸をうまく体の中で活用できなくなってしまうのですね。

 

日本人の50%(70%という説も)がこの遺伝子に変異があり、葉酸をうまく活用できていないのでは?とも言われています。

 

葉酸がうまく活用できないと、血清中の未代謝葉酸(UMFA)が上昇するとされ、臍帯血中のUMFA濃度が高ければ高いほど、生まれてきた子供たちのアレルギー発症リスクが高いという研究報告もあります。

 

 

またMTHFR活性が低いと、動脈硬化や脳梗塞、認知症にも関わりがあるホモシスティンという危険因子の蓄積も招いてしまいます。

オーストラリアの処方サプリ中の葉酸は、メチルフォレートやメタフォリン、天然型葉酸塩、活性型葉酸等、もう数年前から(十数年前か?)このMTHFRを考慮した活性化された葉酸の形を使っていますが、市販の妊娠サプリはまだまだ普通の葉酸(活性化されていない形)を使っています。

 

妊娠中にお医者さんに勧められて葉酸サプリを摂り始めた、という方は多いのではないかと思います。

 

もちろん妊娠初期の葉酸は非常に、非常に大切です!

 

但し、その葉酸の形の方がもっと大切というお話。

 

MTHFR遺伝子検査は郵送でもできますので、妊活中の方だけでなくとも、一度は受けてみていい検査かもしれません。

 

MTHFR遺伝子に異常を持つ人は1日250ug以上の合成葉酸を摂ると、血清中の未代謝葉酸(UMFA)が上昇すると言われます。

 

食べ物から摂るナチュラルな葉酸塩は、酵素活性の悪い人でも活用しやすいメチル基が付いた形なので問題はないとされますが…

 

それに相反する内容のインタビューを先日聞きまして、なんとも言えないなあと思っています。

 

サプリで葉酸を摂るとしたら、私が選ぶNo.1は活性型の葉酸ですが、その次は葉酸塩、でなかったら、食事からがいいのかもしれませんね。

もちろんMTHFRに問題ない人は問題なしです。

天然の葉酸は、青菜、芽キャベツ、ほうれん草、モロヘイヤ、ブロッコリー、ケール、アスパラガス、レバー、うなぎ等に多く含まれます。

英語が読める方は、これ中々良い記事です。

 

つまり要約してみると…

妊娠後期の葉酸サプリの摂取は、MTHFR酵素活動に問題がある人には問題となる得るが…MTHFRが正常に働いている人には問題がないのでは?

但し、MTHFRに異常がある人は二人に一人以上いると言われているので、一度遺伝子検査受けてみてね!

という事です。