おはようございます♪ オーストラリアのメルボルン在住のナチュロパス(自然療法師)なみです。

今朝友人と、いかにオーストラリアの子供達が砂糖まみれの生活をしているか、という話になりましたので、今日は砂糖が体に与える影響について過去記事を引っ張り出してみました。

砂糖を取ると免疫力が低下するというのはご存知の方も多いかと思います。

『砂糖って白砂糖の事でしょはてなマーク』と思っている方。

残念ながら糖質は全てになります。
黒砂糖だろうが、はちみつだろうが、てんさい糖だろうが、白いご飯だろうが、パンだろうが、糖質が分解されるとグルコース(ブドウ糖)になりますので、一緒になってしまいます。

もちろん食生活において糖分というのはある程度必要なのですが、現代人はどちらかというと糖分過剰摂取気味だと思います。

免疫が低下するメカニズムについては、この後詳しくお話ししますが、砂糖には中毒性がありますから、食べれば食べるほど砂糖の中毒ループにはまります。

チョコレートを一かけ食べたら止まらなくなった。。
クッキー1枚だけ、、、と食べたら結局5枚食べてしまった。。
という経験はありませんでしょうか?

エネルギー変換されずあまった糖分は体脂肪として蓄えられ、糖分のエネルギー変換には必要な必須ミネラルやビタミンを多量に必要とするので栄養素不足となり、安定した血糖の変化をコントロールできない状態が低血糖症を引き起こし(お腹がすくとフラフラしたり、イライラしたり)、糖分の過剰摂取が腸壁粘膜を膨張させリーキーガットが進みアレルギ-症状がひどくなり、さらに糖分の過剰摂取によってヒスタミンの放出が促され、糖化により細胞レベルでの炎症が進み、輪をかけてアレルギ-の症状がひどくなります。

そこにグルテン不耐性とか乳糖不耐性が重なったりすると、自己免疫疾患にまで発展しちゃったりします。

糖化によって皮膚まで老化。シミ、シワ、くすみの原因にもなります。

糖分が大好きなカンジダも当然ひどくなります。

食べ物を食べると、炭水化物(ご飯やパンやうどん、糖分等も含める)の場合はまず口の中から出る唾液で消化が始まります。

その後口でもぐもぐと噛み砕き、食道を通り、胃で消化し、栄養素を小腸で吸収する訳なのですが、少糖類であっても多糖類であっても、最終的には体の中でグルコース(ブドウ糖)に分解されます。
そのグルコースの吸収具合もその食べ物が複合炭水化物であるかとか、繊維質が含まれているかとか、たんぱく質が含まれているかで変わってくるのですが、今回はグルコースに焦点を当てますね。

さて、では砂糖が免疫を下げてしまうのはどうしてか、という本題です。

それは白血球が細菌やウィルスと戦う能力を弱めてしまうからです。

風邪にはビタミンCという説の言い出しっぺはかの有名なノーベル化学賞受賞者のライナス・ポーリング博士の研究データの一つでもあるこちら。

”EATING ANY KIND OF SUGAR HAS THE POTENTIAL TO REDUCE YOUR BODY’S DEFENSES BY 75% OR MORE FOR FOUR TO SIX HOURS.”

=どんなタイプの砂糖を摂っても、摂取後4時間から6時間は体の免疫力の75%が奪われてしまう

というものです。

 

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人間の体に侵入した細菌やウィルスは食細胞という白血球の一種に食べられます。
その食細胞が細菌やウィルスを食べるという行為そのものが、食細胞中のビタミンCが50倍程でないと有効に働かないという事がポーリング博士の研究で分かっています。

私たちの体の中に侵入した細菌やウィルスと有効的に戦うためにビタミンCが必要なのはこのためなのですね。

グルコースとビタミンCは化学構造が似ているために、ビタミンCが足りないと、もしくは血中にグルコースが余っていると、食細胞は勘違いしてグルコースを細胞中に蓄えてしまうといいます。

(ビタミンCの化学式)

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(グルコースの化学式)

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甘いもの(クッキーやケーキ、飴やフルーツジュース)を摂取すると血糖値は急激に上がります。
血糖値が120になると、食細胞の貪食活動(細菌やウィルスを食べる行為)が衰えます。
そのあと、白血球中のビタミンCが50倍に戻るまで4時間から6時間かかると言われています。

御年56歳で驚異の若さのオーガスト・ハーゲスハイマー氏は甘いものは口にしないと言っていました。
オーガストさん実際にお会いした事がある人は知ってると思うけど、彼の皮膚全くたるんでません。
お肌もツルピカ。体にも無駄な脂肪がついていないのです。
本当に56歳とは信じられない若さです。
もちろん甘いものを口にしない、という以外にも食事には気を使い、適度な運動等もしている事でしょう。

私甘いものは元々あまり好きではないため、あまり口にしないのですが、お酒好きというところが唯一の弱点です。
かなり飲兵衛でして、一度飲みだすと飲む量が半端ないです。
ビールや日本酒、ワイン、カクテル等は糖分が高い為、本当は避けたほうが良い種類です。
お酒も適量であれば良薬ですが、量が多い場合は劇薬となります。

さてさて話を戻して砂糖と免疫。
やはり風邪を引いているとき、インフルエンザにかかっているとき、体に何らかの炎症があるとき、アレルギーがあるとき等はやはり糖分は控えめが良さそうです。

そして免疫が弱っている時はビタミンC。
ビタミンCは水溶性のビタミンですので、毎日の摂取が大切です。

特に秋から春にかけて、風邪やインフルエンザが流行る時は予防にビタミンCと共にビタミンDもお勧めです。