おはようございます♪ オーストラリアのメルボルン在住のナチュロパス(自然療法師)なみです
先日日本で参加したセミナーでも話題にあがっていたSIBO。
SIBOについての過去記事はこちらです。
そのスタンダードトリートメントとして抗生物質があがっていたのだけれども、もともとSIBOの原因が抗生物質の乱用だった場合その治療法ってどうなの???と思ったので、記事を書こうと思います。
SIBOのトリートメントに抗生物質は有効です。
それは間違いありません。
なぜって、SIBOの原因は小腸内に細菌が異常増殖して起こるからです。
なので菌を死滅させれば、ガス発生による不快な腹部の膨満感が軽減するからです。
SIBOの症状は以下です。
- 鼓腸・ガスっぽいお腹
- ゲップ
- 腹痛
- 便秘もしくは下痢
- 胸焼け
- 吐き気
- 食物過敏症
- 関節の痛み
- 呼吸器系の症状
- 皮膚炎
- 記憶力・認知力・集中力の
低下 - うつ・不安症等
- 栄養吸収障害
セミナー中『抗生物質を使う事によって不快な症状は?』といったような質問があがっていて、先生が『下痢などの症状が起こる事も多いですが、それよりも元々の症状であるガスによる腹部の痛みや不快感がなくなることで、下痢なんて気にならないです、という患者さんもいらっしゃる』というような話をしていました。
質問の仕方も答え方も私の記憶によるものなので、一語一句そのままという訳ではないですが、そんなようなニュアンスだったと思います。
私はその時に『SIBOの原因が抗生物質だった場合、元も子もなくね?』と心の中で思ったのですが、自分でリサーチともう一度自分の資料を見直してからにしよう、と思いまして、言葉を飲みました。
出展者でしたし…
そんな生意気なこと言えない!笑
まず抗生物質を摂ると、腸内細菌は善玉菌であろうが、悪玉菌であろうが死滅します。
その力って結構パワフルなので、リーキーガットを起こします。
肝臓で代謝されるため、肝臓に負担をかけます。
そして起こるのがカンジダの増殖。
プラス栄養不足です。
なので、抗生物質を摂った後って、カンジダにかかりやすいのですね。
抗生物質を摂ればイイやっと、その後なにもしないと、痛い目にあります。
腸内細菌によって作られる葉酸やビタミンB12不足になりがちになるのはもちろん、リーキーガットによってさらに栄養素吸収不足になり、腸内免疫もメタメタ、肝臓もお疲れだし、カンジダ増えちゃって不快な症状は出るしで、一時的にガスによる膨満感等の症状が減っても、のちのちもっと不快なことになるかも?
と思いました。
SIBOの原因は以下です。
- 減酸症 / 無酸症
- 憩室症
- セリアック病
- クローン病
- 腸閉塞
- 飲酒
- 手術の傷跡
- 抗生物質
- 制酸剤
- ステロイド
- 炭水化物や糖分の摂り過ぎ
- 食中毒
- ストレス
- 回盲弁機能障害等
中耳炎に抗生物質は効かないというニュース
ハーブだって菌を殺すんでしょ?というご意見もあるかもしれませんが、ハーブにももちろん抗菌作用があるものがありますが、抗生物質ほど強力ではありませんし、抗菌作用のあるハーブには、抗真菌作用や肝臓保護作用、肝機能促進作用があるものもあり、全てをホリスティックにカバーできる点で、抗生物質とは全然違います。
それにハーブの耐性菌が大問題なんて聞いたことありません。
そもそも古代昔から存在する自然界の恵みである薬草に、人間が太刀打ちできない耐性菌がEVOLVEするん???と思います。
もちろん抗生物質ってどうしても必要な時ってあります。
それはしょうがないです。
でもSIBOだったら、私はまずはハーブで対処するかな、と思いました。
SIBOに有効なハーブは以下です。
🌿ゴールデンシール
🌿オレゴングレープ
🌿バーベリー
🌿ニーム
🌿オレガノ
🌿シナモン
🌿ペパーミントオイル
上から3番目までは、ベルベリンが含まれており、抗菌効果だけでなく、抗真菌作用もあります。
ベルベリンを含むハーブはかな〜り苦いので、ハーブティーとして飲むのは結構きついかも?
お腹がはって気持ち悪い時や、痛みがある時はペパーミントがいいですね。
ハーブとして一番作用の強い順番的には…
1. チンキ
2. パウダー
3. カプセル
4. 錠剤
5. ハーブティ
です。
アドレナルファティーグのトリートメントも、もっとハーブを活用した方がいいのになあと思ったのが正直なところですが、日本の医師の方々がOPENにSIBOやアドレナルファティーグについて語ってるのって、なんだか新鮮でした。
そんなこんなで、来年4月に宮澤賢治先生の臨床分子栄養医学研究会にて、メディカルハーブについてお話しさせて頂くことになりました。
大っ変光栄です♪
私が日本で一番好きな医師が宮澤先生です。
理論やデータだけでなく、臨床をとても大切にしていて、独自のデータ取りとその分析力が天才的だからです。
そして臨床分子栄養医学研究会でも活躍されている山本メディカルセンターの小池先生。
もう先生のFB投稿が大好き過ぎて、しょっちゅうチェックしています。笑