ナチュロパスも推奨するファスティングとは、いわゆる断食でデトックス法の一つですが、様々な方法があります。
ジュースファスティングといえばジュースのみを飲むファスティング、スープファスティングといえばスープのみを飲むファスティング、ウォーターファスティングとはいわゆる本格的な水飲みの断食です。
自然療法の父、ピゾーノ博士が勧めるのはウォーターファスティング。
絶食、水飲みの断食を3日間続けるという究極のデトックスです。
日本では、断食道場があり7日間の断食コースもありますよね。
私は、断食は必ず専門家の指示を仰ぎながらする事をお勧めしています。
英語ではIntermittent Fastingで検索をかけると沢山文献が出てきます。
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USC Researchers Discover How to Regenerate Your Entire Immune System in 72 Hours
Fasting for three days can regenerate entire immune system, study finds
南カリフォルニア大学の研究者たちによる、72時間の断食によって免疫機能が完全に再構築されてしまう、という報告。
老人でも、だそうです。
これが元の研究論文。有料です。
“Fasting gives the ‘OK’ for stem cells to go ahead and begin proliferating and rebuild the entire system,” Prof. Valter Longo, Professor of Gerontology and the Biological Sciences at the University of Southern California, told the UK’s The Telegraph.
He added that the body actually removed parts that were damaged, old or inefficient during the fasting process, creating “literally, a new immune system.”
断食は幹細胞に『全システムを急いで作り直しなさい!』というGOサインを出すそうです。
さらに体がすでにダメージを受けたパーツや、古くなったパーツ、機能的でないパーツを取り除いてくれて、文字通り新品ピカピカの新しい免疫システムが出来上がるそうです。
数年前のシンポジウムでは、ピゾーノ博士も4日間のウォーターファスティングを薦めていました。
その年の、他のスピーカー達も自己免疫疾患、アレルギ―、その他諸々の疾患に対してファスティングを薦めていました。
この記事によると癌治療のために化学療法を受けて、免疫細胞にダメージを受けた人でも、断食で免疫細胞が生まれ変わる可能性があるのではないかという事です。
日本人は元々倹約遺伝子を持つ人が多いといわれます。
倹約遺伝子は飢餓遺伝子とも言われ、食物が足りないときには少ないエネルギー消費量で生き残れるように体が働くようにする遺伝子です。
倹約遺伝子型が多い人種は、飽食の時代は辛いですね。
少し食べただけでも太ってしまう人というのはこの倹約遺伝子をもっている人で、飽食の時代になって適応できなくなってしまったと考えられています。
倹約遺伝子型で現代に適応出来なくなり、病気がちになってしまったり寿命が縮んでしまったりする良い例がオーストラリアのアボリジニやアメリカの原住民インディアンかもしれませんね。
逆にいくら食べても太らない人は、浪費遺伝子を持っているといわれます。
食べても食べても太らない人っていますよね。
私はどちらかというと倹約遺伝子型だと思っています。
両親二人とも肥満度高しの、完全メタボです。
母は病気になってから痩せましたが、それまでは完全メタボ体系でした。
私も特に子供を産んでからは、食べた量が体重や体系にすぐに反映するようになりました。
だからカロリーコントロールをするところではしていますし、前夜に重い食事を食べたら朝プチファスティングとか、定期的なデトックスとか、運動(私は主にウォーキング)をするようにしています。
でないとメタボまっしぐらです。
『なみさん、食べても太らないよね。』といわれますが、それは私が自分の体質をよく知っており、日々努力をしているからなのです。
日本も糖尿病が増えています。
予備軍も含めると2200万人といわれます。
日本人は、インシュリンの分泌量が欧米人の2分の1から4分の3なんだそうです。
だから現代の栄養過剰の栄養失調状態って、日本人にとってはものすごくまずい状況なのです。
栄養過剰と栄養失調については、私のセミナーに出て頂いた方はご存知かと思いますが、現代人の食はいつの間にやら高炭水化物(しかも白いご飯やパンが主な主食)、高脂肪(しかもトランス脂肪酸や酸化した油等の悪い油)、高たんぱく質(これは意外に不足している人多いんじゃないかなあと思います。)食になり、ビタミンやミネラルという栄養素が欠如してしまっていると。
もちろん炭水化物や脂肪類、タンパク類だって立派な5大栄養素のメインの3つなんですけれども、下を支えるビタミンやミネラルを豊富に含む旬のお野菜やフルーツ、豆類、ナッツ類、種類、海藻類、小魚類等食べなくなってきてしまっている傾向にあるのが現代人。
元々インシュリン分泌量が少ないのに、栄養過剰の栄養失調じゃ、そりゃあ病気まっしぐらです。
なぜか断食から糖尿病のお話になってしまいましたが。
倹約遺伝子を持つ日本人って特に断食が合うんじゃないかなあって思うんです。
小学生の時、担任の先生が断食道場の話をしてくれたのを今でも覚えています。
(それ以外のことってあまり記憶にないのに、これだけはしっかり覚えているという。。)
その先生はひどい蕁麻疹に悩まされていて、薬を飲んでも塗っても治らない。
で、どこかの断食道場に1週間だったけかな、断食をしにいったら、すっかり治ってしまったと。
子供ながらに『へぇ~~~ すご~い』って思いました。
うちの長生きのおばあちゃんも、そういえば具合が悪くなると食べない日が続くことがありました。
胃の調子が悪かったり、寝込んでたりすると、『調子が悪いからちょっと食事抜いているの』と、こちらが心配する程何日も白湯だけって事がありました。
もしかしたら断食でサーチュイン遺伝子を活性化していたのかもね。
サーチュイン遺伝子は、長寿遺伝子とも呼ばれる遺伝子で、その活性化により人間の寿命が延びるといわれます。
サーチュイン遺伝子は空腹時に活動を活発にするといわれます。
最後に、この研究報告には、参加者は6ヶ月の間、定期的に2-4日間のファスティングをするように指示されていたとあります。
いきなりファスティングなんて無理!という人は、1日12時間は食べない時間を設けるというのが有効的なようです。
例えば夜7時に夕飯を食べて、7時半に食べ終わったら、翌朝7時半までは水以外口にしない、という。
後は、やっぱり腹8分目ですよね。
7分目がいいとか、6分目がいいとかいわれますけれども、とにかくげっぷが出る程食べないということ。
たま~に食べちゃう事があっても、適度なファスティングで健康を保っていけるかもしれませんね。