New Scientistに『神経伝達物質のGABAを餌にして生き延びる腸内細菌が存在する』という記事がありました。

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神経伝達物質は脳内ホルモンともいわれ、私たちの体の中で作られる化学物質で、私たちの感情や情緒をコントロールします。
神経伝達物質の種類や分泌のバランスによって、私たちの感情や行動は大きく作用されます。

代表的な神経伝達物質 には、ノルアドレナリンやドーパミン、セロトニン等があります。

GABAには、興奮を鎮めたり、リラックスさせる作用があります。

脳内のGABAが不足すると興奮系の神経伝達物質が過剰になり、イライラが増し、落ち着きがなくなるといわれます。
GABAは不安障害や、睡眠障害、うつ等様々な精神疾患と関係しているとされ、睡眠薬や精神安定剤にもGABAの働きを促進するものがあります。

ボストンのノースイースタン大学の研究者Strandwitz等によると、KLE1738という腸内細菌はGABAを餌に生き延びており、この細菌が繁殖をしGABAを食い尽くしてしまう事が、不安症やうつ等に繋がっているのではないか?という事です。

極端に低いGABAの値は、うつや不安症等の精神疾患に関係している事が知られ、また腸内細菌が脳や精神に与える影響も様々な研究等で示唆されています。

神経伝達物質の分泌には、私たちが口にする食べ物や、その食べ物を分解する能力や消化吸収力、そして腸内フローラの状態が深く関わっています。
アミノ酸や脂肪酸、ビタミン、ミネラルが、神経伝達物質の形成に欠かせません。

最近イライラがひどい、落ち着きがない、集中力が欠けている等の変化が頻繁に起こるようになった場合、もしかしたら腸内フローラのバランスが乱れていたり、栄養不足が原因で、神経伝達物質の分泌バランスが崩れている可能性もありますね。

特にメチレーションに問題がある人は、神経伝達物質の生成や、神経機能に影響が出やすいので、ここをしっかりさせる事が大切です。

メチレーションに関しては、宮澤先生による以下のページで詳しく解説されていますので、是非読んで見て下さい。

なぜ、低メチレーション状態の人に、葉酸を投与すると悪化することがあるのか?

何を隠そう私も低メチレーションなため、S−アデノシルメチオニン(SAMe)をよく飲んだりします。

腸内細菌は増え過ぎてもダメ!という事をSIBO(小腸細菌異常増殖)の記事⬇︎で書きました。

SIBOってなあに?小腸細菌異常増殖とは

腸内細菌が増え過ぎて、悪さをしている時は、プロバイオティクスやプレバイオティクスを摂ると余計に症状が悪化する事も。

プロバイオやプレバイオを飲むとお腹がガスっぽくなったり、お腹がゴロゴロするという人はSIBOなのかも?

 

そういう時はハーブ等を使って、一度腸内細菌の数を減らす事が大切です。

オンラインストア取り扱いのサプリだと、バイオスーティカルズのパラセアフォルテがオススメです。

また、以下のような栄養素は自律神経をサポートし、ストレスを軽減するのに役立ちます。

・ビタミンB群ー神経伝達物質を作るのに必要

・ビタミンCーストレスが多い時は特に消費が激しくなる

プロバイオティックスーセロトニンやドーパミンの生成に腸内フローラバランスが整っている事は最低条件

・カルシウムー精神の興奮を抑える作用

・マグネシウムー筋肉や神経の緊張解く

・オメガ3脂肪酸ー脳内の神経伝達を円滑にするのに必要

・チロシンードーパミンをつくり出す

グルタミンーアセチルコリンと似た作用を持つ興奮性の神経伝達物質を作る
・鉄ーセロトニンの生成に関わる
・銅ーアドレナリン、ノルアドレナリン、ドーパミンの生成を刺激

・コエンザイム Q10 ーストレスを受けることによって減少してしまう特徴があり、うつ病の改善に関わる報告がある

・亜鉛ー精神安定作用と神経伝達物質の生成に関わる

・S−アデノシルメチオニン(SAMe)ーメチレーション回路を正常にするナチュラルな抗うつ作用のあるアミノ酸として知られる
以上、腸内細菌、そして栄養素と精神疾患との関係性でした。