ABCニュースで見かけた喘息と腸内フローラの記事。

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現在オーストラリアには約230万人の喘息患者がいるそうで、メルボルンは主要都市の中でも、もっとも喘息発症率が高い都市です。

その原因の一つとして挙げられるのが、ビタミンD不足であるという事は以前も記事にしました。

さて今回のニュースは、ニューキャッスル大学が行った臨床研究についてです。

喘息患者に、水溶性植物繊維質イヌリンをサプリメントとして与えたところ、喘息発作のマネージメントにつながり、更に気道の炎症が収まったそうです。

イヌリンは、菊芋やごぼう、にらに多く含まれる繊維質。
腸内で分解され、オリゴ糖となり善玉菌の餌になるプレバイオティクスでもあります。
腸内フローラの改善や便秘の予防にも効果があり、便や老廃物の排泄を促し、腸の運動を活発にします。

ニューキャッスル大学の研究によると、このイヌリンには気道炎症を鎮める作用もあるようです。
この作用は、イヌリンを摂取することによって改善する腸内フローラの働きによるものでしょう。

腸内フローラは、免疫にも深く関わりがあり、また体内の炎症コントロールも腸内フローラによるものが大きいです。

またこのニュースでも触れていますが、喘息発作のマネジメントは食事によるところも大きく、加工食品や、揚げ物等のオイリーなものを食べると4時間以内に、気道が収縮し狭くなり、炎症が悪化する事が分かっているそうです。

また上記のような食品は、ベントリン等の気管支拡張薬の効き目を悪くする事が分かっているそうです。

これは何も喘息だけではなく、他のアレルギーにも通づるところがあるかと思います。

アレルギー持ちはなるべく、アレルゲンやシュガー、小麦、乳製品、トランス脂肪酸や酸化した油等、炎症を悪化させたり、腸内フローラを乱すものは避けるのが懸命だと思います。

またイヌリンやプロバイオティクスを摂って、お腹がゴロゴロしたり、症状が悪化する場合は、SIBOの可能性もあります。

SIBOってなあに?小腸細菌異常増殖とは
その場合は、ハーブでまずは菌の増殖を抑える事が大切です。

 

最近メジャーなニュースでも取り上げられる事が多く、腸内フローラと様々な病気との関係が注目されています。

嬉しい傾向ですね。

先日日本への飛行機の中で、糞便移植についての興味深いドキュメンタリーを見ましたので、これまたシェアさせて頂きます。