こんにちは♪ オーストラリアのメルボルン在住のナチュロパス(自然療法師)なみです。

1980年以降2018年までの統計調査によると、オーストラリアでは乳がんが一番多い癌となっているそうです。

私の周りでも60を過ぎた女性で乳がん本当によく聞きます。

日本でも乳がんの発症率は年々高くなっており、50年前は50人に1人の割合だったのが、現在は14人に1人 と言われてます。

 

この発症率の増加の一番の原因は、私は環境中の環境ホルモンの増加と、エストロゲン過剰の状態ではないかと思っています。

 

日本人はカドミウムが溜まっている人が多いので要注意。

 

カドミウムは重金属ですが、環境ホルモンにも指定されており、内分泌撹乱作用があります。

これは数年前に記事にしましたが、日常的なカドミウムの摂取が乳がんのリスクを高めるという記事。

Dietary Cadmium May Be Linked With Breast Cancer Risk
from Science Dailyより。

Journal of National Cancer Instituteに掲載されたオリジナル論文のリンクはこちら

カドミウムと言えば、イタイイタイ病のあれですね。有害重金属の一つであり、じつは日本の方もカドミウムを知らず知らずのうちに摂取している方が多いと思います。

喫煙者のカドミウム濃度が非喫煙者より高いという報告もありまして、受動喫煙による暴露でもカドミウム濃度が高くなったりします。

最近では、鉛や水銀とともに内分泌撹乱作用があるということで環境ホルモン指定もされています。

内分泌撹乱作用とは、体の中で偽ホルモン作用を起こしたり、ホルモンの作用を邪魔したりする作用です。

本来のホルモンの働きを狂わしてしまう物質を内分泌撹乱物質といいます。

カドミウムですが、特に汚染が考えられるのは産地によってですが、自家米などのお米。
稲はカドミウムだけを選定して土壌より汲み上げるという特性があるため、日本の食品衛生法ではカドミウムの環境基準値というのが決められていて、市販されるお米はカドミウム検査を受けなければなりません。

ですので、環境基準値以下のカドミウムを含むお米しか市場には出回らないはず。

基準値以上のカドミウムを含んだお米は汚染米として、食用ではないのりとかに使われたりする。。。はずなんですけれども、本当のところはどうだか分かりませんね。

数年前も汚染米が実は食用のお米として売られてしまっていたなんてニュースがありましたよね。

なぜ自家米にカドミウム汚染が疑われるかといいますと、自家米って自分の家とか親戚とか、友人とかしか食べないものですから、わざわざ検査回さないことが多いです。

もしも毛髪ミネラル検査を受けてみて、カドミウムが高いのに他に思いあたる原因がなかったら、お米の産地をしばらく変えてみるのも対策法の1つです。

コーデックス委員会というのをご存知でしょうかはてなマーク

WHOとFAO(国連食糧農業機関)の合同組織で、国際食品規格を作っています。
例えばですが放射性物質の食品暫定基準値なんてのもあります。

新型インフルエンザ(旧名豚インフルエンザ)のワクチン騒動以来すっかり信用を失っているといったところじゃないですかね(英語だけれどもリンクをどうぞ。

かいつまむとですね、要するにWHOの科学者たちがH1N1インフルエンザワクチンで儲けた製薬会社から実は裏金をもらっていたと。

故にパンデミック宣言をしたという訳ですね。

パンデミック宣言をしたら、ワクチン売れますからね。

元論文はBritish Medical Journalに掲載されました。

ヨーロッパではかなりニュースになっていたんだけれども、日本ではあまり話題にもなっていなかったようです。。

そんな曰くつきのコーデックス委員会ですが、そのコーデックスの決めたカドミウムの環境基準値よりも日本の環境基準値は高く設定されています。

日本はゆるいってことですね。

オリジナルの論文にもある通り、日常的なカドミウム摂取の主な経路はパンやシリアル、じゃがいも、根野菜や野菜です。これは化学肥料にカドミウムが含まれることに起因します。

ちなみにアメリカのお米はヒ素が高いということで有名です。

土壌枯れと言う言葉があります。

化学肥料というのは、主に化学的に抽出された窒素、リン、カリウムを含みます。
上記の3つの元素があれば、野菜が大きく早く育つからです。

最近、『いや土壌枯れなんてことはない、旬の野菜を食べれば栄養価は昔と変わらない』という主張もよく見ます。ちょっとその元の文献を見たわけではないので、何とも言い兼ねるのですがね。

セオリーとしてですが、もう何十年も化学肥料を使ってきた土壌にその他の微量ミネラルが豊富に含まれているとは考えにくい、というのが私の考えです。

現代の野菜や果物が、過去のものに比べて栄養価が落ちているということを示す研究は何も一つだけではありません。

昔は堆肥などを肥料として使っていたために、微量ミネラルやビタミンのリサイクルがうまく行っていたのではないか、というのは想像つきやすいですよね。
堆肥って要するに発酵でしょはてなマーク 

発酵というプロセスを踏み、生み出された微生物によって作り出されるビタミン類もやはり、化学肥料や農薬散布によって、減ってしまうんではないかと、私は思います。

まあ、何事も情報源は一つだけでなく、幅広くですね。そしてオリジナルの論文には必ず目を通すことで、色々なあらが見えて来たりします。

以下、Soil Nutrient Depletion(土壌の栄養価値の低下)を示す論文等のリンクです。

クリップLong term depletion of calcium and other nutrients in eastern US forests

クリップMineral Nutrient Depletion in US farms and range soils

クリップPopulation density, soil nutrient depletion, and economic growth in sub-Saharan Africa

クリップPrehistoric agricultural depletion of soil nutrients in Hawaii

クリップSoil fertility decline under sisal cultivation in Tanzania

あとは有名どころで科学技術省の日本食品標準成分表です。

ニュージーランドの土壌にセレニウム(セレン=抗酸化作用を生み出すミネラル。セレン不足はがんのリスクをあげることが知られています。)が少ないのも有名ですね。
よってニュージーランドに住む方は、食物からセレンの摂取を望むのはかなり難しいです。

そういう場合はサプリメントで採った方がいいと私は思っています。

よく『サプリメントで栄誉採るのってよくないんでしょ?』と聞かれますけれども、『それは何を根拠にはてなマーク』と思わず聞きたくなってしまいます。

良いサプリメントも悪いサプリメントももちろんあります。

もちろん食事が基本で、食べ物から栄養をバランスよく取るのが一番大切です。

ただ不足していると分かっている栄養素を補充しないのは、どうなんでしょう?と思います。

意識して食事から摂るようにするのはもちろんですが、吸収しにくい栄養素も食事からは摂りにくい栄養素もあります。

あれ、なんか話が全然ずれてきましたね。

カドミウムと乳がんに話を戻しましょう。

乳がんのリスクを上げるのは何もカドミウムだけではないです。

一般的には月経周期が早いとか、初潮が早いとか、高学歴とか、高齢出産とか、未出産とか、長期のHRT(ホルモン療法)とか、遺伝とか。

その他にも、環境ホルモンとの因果関係や、牛乳飲用との因果関係も疑われていますね。

もう今、本当乳がん多いです。

昔乳がんなんていったら50代以上60代の方がなるイメージでしたけれども、若年性の乳がんが本当に増えています。

特に日本ですよね。

元々乳がんの発症率が低かった日本も今は乳がんの増え方は異常とも言えます。

日本の乳がん発症率が低かった要因としてよく言われるのが、大豆食品の摂取と国産米のセレン含有量の高さです。

日本は火山帯の土壌のため、セレンが豊富に含まれていると言われ、日本人がよく口にするお米には諸外国よりもセレンが多めに含まれるそうです。

セレンはいわゆる抗酸化作用を及ぼす酵素の生成に、亜鉛と共に関わっており、有害重金属への拮抗作用もあります(拮抗とは、やっつけるって意味はてなマーク)。

日本人は水銀蓄積量が高い割に(マグロ等の摂取頻度が高いため)、水銀蓄積による症状が出にくいのは(これ出にくいって、どういう基準で言ってんでしょうねはてなマーク)、マグロにセレンが豊富に含まれるためとも言われていますね。

要するに水銀=毒だけれども、セレンが毒消しの役割をしてくれている、とも。。

ちなみにカドミウムの解毒、排出を促すミネラルやビタミンは、セレン、亜鉛、マグネシウム、カルシウム、ビタミンC、ビタミンD、ビタミンEなどですね。

日本人冬場は絶対ビタミンD不足になりやすいと思います。

夏でもそうかなあはてなマーク

とにかく日焼け止めを塗りますからね、日本人の方。

ビタミンDは太陽の下、皮下で生成されるんですけれども、日焼け止めを塗るとその生成が95%阻害されるとも言われます。だから日焼け止めのベタ塗りも問題なんだよなあ。

ちなみにビタミンDは乳がんの発症とも(というより、がん一般)関係があるとも言われ、もう何年前も前に行ったオーストラリアの学会でのアメリカで統合医療を実践するお医者さんは、乳がんには必ずビタミンDを処方するって言ってました。

乳がんの発症率がうなぎ上りなことの要因に、国土が狭い割に原発が集中して立地しているからとも(日本の原発地図)、ダイオキシン等の環境ホルモンの影響とも、戦後乳製品の摂取が盛んになったからだとも、ワイヤーブラのせいだとも、食の西洋化のせいだとも、まあ本当に色々諸説あります。

でもやっぱり何か一つって言うよりも、複合的なものが要因ではないかと思いますよね。

元々乳がん発症率の高かったアメリカは、日本とは逆に低くなっているといいます

羅患率、死亡率ともに低くなっています。

逆に日本は増えています。

先進国の中でがんによる死亡率が増えているのも日本だけとも言います。

そこら辺は、統合医療の水上先生のお話あたりを聞くと良いかもです。

一般に若年性の乳がんは特に進行が早く、予後が不良とされます。但し早期発見をすれば、生存率はぐんとあがります。

もう世の中汚れまくっちゃってます。

プラスチックは巷にあふれているし、ピルやらホルモン補充療法ははびこっているし(ピルっておしっこにも出るから、環境にも影響あります)、家畜はホルモン剤をどんどん与えられるし、乳牛だってそう。プッシュアップで胸の谷間を大きくみせるために皆さんワイヤーブラな時代です。

これからはそこに放射性物質が入って来ますので、リスクは当然高まります。

だからできる限り、有害毒素による体内汚染を避け、体温を上げ、免疫力をあげ、定期的なデトックスを心がけ、抗酸化作用のある食品の摂取や、栄養バランスの取れた食事の摂取を心がける。

あと食べ過ぎもいけません。

適度な断食やプチデトックスって脳みそもすっきりします。

どうせ長生きするなら心も体も健康がいいですよね。

皆さん頑張りましょう!