肌の露出が減り、外で思いっきり太陽に当たる事も減る、冬場から春にかけてはビタミンD不足が特に目立ちます。

昔は、ビタミンD不足だと骨が弱くなる、というイメージだけでしたが、ここ十数年の研究では骨の強化以外にもビタミンDには様々な役割があることがわかっています。

アレルギー発症にも、インフルエンザの予防にも、認知機能にも、癌にも、心疾患にも関わるビタミンD。

FX Medicineに掲載されていた記事に、子供の慢性的な咳とビタミンD不足との関係性が指摘されていました。

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そういえばうちの長女もずっと長い事咳をしてたけど、ニュージーランドで思いっきり日に焼けて帰ってきた辺りから、咳が止まった事にこの記事を読んで気がつきました。
ビタミンDを1日5000IU3ヶ月摂取する事で慢性的な咳の改善や風邪の予防に有効であると。
やっぱり不足していると5000IUくらいいるのですね。ビタミンD不足は血中濃度を調べる事で分かります。
栄養療法を行っているクリニックではビタミンDの働きには以下のようなものがあります。・カルシウムとリンの吸収促進
・骨の形成と成長促進
・ガン化しかけた異常細胞を正常化する
・免疫向上・免疫調節
・糖尿病予防
半袖短パンで太陽に思いっきり当たっている夏場に不足することはなさそうに思えますが、残念ながら日焼け止めを肌に塗っているとビタミンDは皮膚下で作られなくなります。
だから夏場は思いっきり外遊びをさせてるからビタミンDは大丈夫!なんて思っていても、日焼け止めをベタベタ塗っていると、ビタミンDが不足してしまう、ということもあります。

夜型の生活をしている人、そして日焼け止めや紫外線を遮断するコスメをよく使う人、そしてビタミンDの生産能力が低下している老人等は、ビタミンD不足に要注意。

夏場の晴れた日には大体720IUのビタミンDが合成されると言われ、冬場の曇りの日にはその4分の1以下の150IUしか作られません。

日本では成人において、食品から摂るべきビタミンDの目安量は200IU (5.5μg)とされていますが、潜水艦の乗組員にビタミンDを1日400IU摂取させたところ、それでも血中のビタミンD濃度を適切に維持できなかったという報告もあります。

成人で最適とされるビタミンDの血中濃度は40μg/ml。
日本女性の平均ビタミンD血中濃度は約20μg/mlということを考えると、不足している人がかなり多いのではないかと思われます。

ビタミンDを多く含む食品は、アンコウのきも、紅鮭、サンマ、シマアジ、イワシの丸干し、しらす干し、きくらげ、干し椎茸等です。
ビタミンDが不足しがちな人には、私は、冬場は最低でも1日1000IU(25μg)のビタミンD3摂取をお勧めしています。

もちろん太陽の光をたっぷり浴びて、冬場は乾物や干し魚を食べるのが一番。

それでも不足してしまっている場合は、やはりビタミンD3のサプリメントが手っ取り早そうですね。